A Vannes アヴァンヌ

訳詩 嵯波はづき

私にも吸わせて ハバナの香りのする

葉巻の切れ端 この町にはないの

一服だけでもいい 太陽にめぐまれた

ため息に似ている 風を感じて アヴァンヌ

アヴァンヌ ンンンー アヴァンヌ

 

一口でいいから 飲ませて水ではなく

壺の中のラム酒を 体をあたためたい

その果物のつゆで 作られたお酒を

風に乗り空を飛ぶ 酔ってみたい アヴァンヌ

アヴァンヌ ンンンー アヴァンヌ

 

少しだけ嗅がせて 遠い国の香水 

解き放たれたい 心を今だけでも

私を連れてって 潮風を感じる場所へ 

星の写る海辺や 船の匂い アヴァンヌ

アヴァンヌ ンンンー アヴァンヌ

 

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